フォント

フォントの基礎知識:ttfとotfの種類の違いとか初歩的なこと


ウェブデザインはもとより、ワード文書等、パソコンでなにか文字を打つ時には必ず選ぶのがフォント。
基本OSをインストールすると自動的に複数のフォントがインストールされています。
字を打つだけならそれでも良いですが、チラシ等のDTPやウェブのロゴといったデザインを含む場合は、外部から有料無料問わず気に入ったフォントをインストールして使うことは多々あります。
ファイル形式の拡張子でttfとotfの違いってなんとなくわかっているつもりでいても、意外とその種類について知らないことがあったり、ど忘れしてしまうこともあります。
そこで、初心に返ってフォントの種類をまとめてみました。

フォントのデータ形式

フォントのデータ形式には大きく分けて2種類あります。
『ビットマップフォント』と『アウトラインフォント』です。
『ビットマップフォント』は小さい点(ドット)の集まりで小さい文字も潰れにくいのが特長。逆に写真と一緒で縮小はできても、拡大するとカクカクして荒れた文字になってしまいます。一昔前のDOS時代のパソコンなんかはこのフォントが使われていました。
『アウトラインフォント』は文字の輪郭を曲線のデータとしたフォント。下記のフォントの種類で紹介しているものはすべてこのアウトラインフォントに該当します。ビットマップフォントと違い、いくら拡大しても粗くならずにキレイに表示・印刷できるのが特長で、現在ではアウトラインフォントが主流となっています。

フォントの種類(フォント形式)

アウトラインフォントの種類は大きくわけて3つの形式があります。
Windowsユーザーに馴染みのTrueType、Macユーザーを中心として商業印刷物に多く使われるPostscript、前者2つのフォントのいいとこ取りをした進化したフォントのOpenTypeの3種類です。

Postscript FONT(ポストスクリプト)【拡張子:OTF】

1984年にアドビシステムズが開発したフォントで、Type0、Type1、Type2などいくつかの種類が存在します。
主にMACユーザーに使用され、DTPの世界では商業用印刷の現場では主流のフォント形式です。
WindowsでもDTP等のソフトによっては使用できますが、一般の用途ではソフト側が未対応ということが多く使う機会は少なくなっています。

TrueType FONT(トゥルータイプフォント)【拡張子:TTF、TTC】

1991年にマイクロソフトとアップルにより共同開発されたフォント。Windowsでメインに使用されていて、値段も安いこともあり一般用途として普及しています。印刷物のデザインには使われることは少ない。

Opentype Font(オープンタイプフォント)【拡張子:TTF、TTC、OTF】

1996年にアドビとマイクロソフトによって開発されたフォント形式。WindowsとMacの双方で使え、より多くの字数がサポートできるようになったこともあり、これからの主流になりつつあるタイプです。

フォントファミリー

フォントのファミリーとは、1種類のフォントに太さの異なるバリエーションが存在しているものです。
バリエーションと『ウェイト』と呼ばれる文字の太さの違いがあります。
細い方から順に、『Thin、Light、Book、Regular(Roman)、Midium、Demi、Bold、Heavy、Black、Nord、Super、Poster』と太くなっていきます。標準の定義は決まっていませんが、多くの場合『Regular』が標準とされています。ウェイト以外には『Condenced(横幅の狭い)、Extended(横幅の広い)やitalic(斜体)』といったものがあります。

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