雑学

消せるボールペン『フリクションボール』は65℃で消えて-20℃で復活する


大ヒット文房具『フリクションボール』。
株式会社パイロットコーポレーションから2006年にヨーロッパで発売後、2007年には国内で販売するや大ヒット商品になった。
仕事で周囲を見渡すと揃って使用している。
種類も主力のボールペンタイプでも3色や4色のカラフルなタイプや蛍光ペン、さらに色鉛筆などそのラインナップは増える一方。
キレイに書けて、キレイに消せるボールペンは今やなくてはならない筆記用具になっている。

熱に弱い


消せるボールペンの一番の特徴であるインクは、温度変化で色が変わる仕組みになっている。インクはロイコ染料、顕色剤、変色温度調整剤を一つのマイクロカプセルに入れた顔料をインクにしている。ペンの後ろについている消しゴム効果のあるラバーで文字をこすると、その摩擦熱によって書いた文字が消える。しかし厳密には消えるのではなく、色が変化したというのが正解。
フリクションボールは65℃になると透明の色に変わる、つまり消えたように見える。
一方で消した内容を復元する方法もある。逆に冷やせばいいのだ。復色温度が-20℃に設定されているので、その温度まで下げた冷凍庫などにもっていくと消えていた文字が復活する。厳密には冷蔵庫程度やコールドスプレーでも復活することがある。
それ故に夏場や冬場の野外や車内への放置をすると、記録した内容が読み取れなくなるとかいう困ったことになりかねない。

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