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プラグイン『All-in-One WP Migration』ワードプレスのバックアップと復旧が簡単にできる方法


ワードプレスのプラグイン『All-in-One WP Migration』のご紹介です。
『All-in-One WP Migration』はWordPressで作り上げたデータの完全バックアップとリカバリ(復旧)を、専門知識なく簡単に実行できる、いざというときに大変便利なワードプレスプラグインです。
このプラグインを使ってリカバリを行うと、ドメイン変更に伴うサイト移転もMySQLや画像のリンク情報がうまく変更されず表示されないといった心配も無用です。
ちなみにこのプラグインには無料版と有料版の2種類があります。
今回はフリーの無料版を使用していきますが、有料版もインストール手順以外は同じです。
無料版と有料版の違いは、無料版ではデータ復元時のインポートデータ量が512MBまでということです。
大規模サイトでない限りはフリーで使えると思いますが、512MB以上であれば有料版を購入する必要があります。
それほどまでのサイトなら8000円前後の有料版でも、万が一のことを考えれば複数サイトで使用できるので価値は十二分にあると思います。

All-in-One WP Migration 使用手順

ワードプレスプラグイン『All-in-One WP Migration』を使って、にテーマ、投稿、プラグイン等サイト丸ごとバックアップして、それを別サイトに移行する手順をご紹介します。

インストール

1.編集画面のメニュー[プラグイン]-[新規追加]を選択し、プラグインの検索で「All-in-One WP Migration」と入力して検索結果に表示された中からで『All-in-One WP Migration』の「今すぐインストール」ボタンをクリックしてインストールします。

もしくはWordPress公式サイトからプラグインを[ダウンロード]した後、プラグインのアップロードを使ってファイルを選択してインストールします。

2.インストールが完了したら、プラグインを「有効化」してください。

エクスポート(バックアップ)手順

『All-in-One WP Migration』を有効化したら、早速バックアップを取ります。

1.編集画面のメニュー[All-in-One WP Migration]-[エクスポート]を選択します。

2.エクスポート先リストから[ファイル]を選択します。

3.「拡張機能の互換性を確認しています・・・」となるのでしばらく待ちます。

4.「〇〇〇(ドメイン名)をダウンロード」という表示がでたら、その部分をクリックすると、ダウンロードが開始されます。

5.ファイルの拡張子は「.wpress」で保存されます。以上でバックアップ完了です。

インポート(リストア・復元)準備

『All-in-One WP Migration』でエクスポートしたファイルを元に、サイトの復元・移転を行います。
作業を開始する前に、復元先にはWordPressのインストールはもちろん、プラグイン『All-in-One WP Migration』をインストールして有効化しておく必要があります。
復元先の内容は削除されますので注意が必要です。
また、無料版では初期設定時30MBまでのデータしかインポートできません。
30MBを超えるサイズのデータをインポートしようとすると、「サイトの最大アップロードサイズを超過しています:30MB」と警告がでてインポートできません。

無料版インポートサイズ30MB突破方法

無料版でインポートサイズ30MBの壁を超える方法は4つあります。

1.「.htaccess」ファイル内の設定を以下の内容に、FTPソフトかサーバーパネル上で書き換え、もしくは追記ます。
php_value upload_max_filesize 128M
php_value post_max_size 128M
php_value memory_limit 256M
php_value max_execution_time 300
php_value max_input_time 300

2.「wp-config.php」内の設定を以下の内容に、FTPソフトかサーバーパネル上で書き換え、もしくは追記ます。
@ini_set( 'upload_max_filesize' , '128M' );
@ini_set( 'post_max_size', '128M');
@ini_set( 'memory_limit', '256M' );
@ini_set( 'max_execution_time', '300' );
@ini_set( 'max_input_time', '300' );

3.レンタルサーバーの業者に連絡してアップロード制限を変更してもらう。

4.インポート容量拡張プラグイン『All-in-One WP Migration Import』を使用します。
プラグインダウンロード先(https://import.wp-migration.com/)にアクセスして、フリーのBasic版をダウンロード。
ダウンロードした「all-in-one-wp-migration-file-extension.zip」というファイルを、新規プラグインとしてアップロード。有効化します。
これだけでインポートできる最大容量が512MBまで増量されます。

インポート(リストア・復元)手順

インポートしていきます。サイト復元後は、インポートしたサイト元のログインユーザーの設定に変わります。ユーザーIDとパスワードを準備しておいてください。
また、本手順によりインポート先のデータは消えてしまいますので、投稿記事がある場合は注意してください。

1.編集画面のメニュー[All-in-One WP Migration]-[インポート]を選択します。

2.インポート先リストから[ファイル]を選択します。

3.エクスポートでダウンロードした拡張子「.wordpress」のデータを選択して開きます。

4.「インポート処理により、データベース、メディア、プラグイン、テーマを含むサイトのデータが上書きさます。次の手順に進む前に、必ずデータのバックアップを作成してください。」というポップアップがでますので、よければ[開始]ボタンをクリックします。

5.インポートが開始されます。間違っても処理中にブラウザを閉じないよう注意してください。

6.インポート容量により数分から数十分処理にかかります。サイトのインポートが完了すると、ポップアップにて「サイトをインポートしました。」と表示されるので、[完了]ボタンをクリックします。

7.パーマリンク構造をインポート先のURL構造に更新をかける為の処理を行います。
編集画面のメニュー[設定]-[パーマリンク設定]を選択します。
パーマリンク設定画面が表示されたら、内容を確認して問題なければそのまま[変更を保存]ボタンをクリックします。

以上でインポート(リストア・復元)作業は完了です。

バックアップはこまめに行おう

『All-in-One WP Migration』プラグインはサイト移転にも使えますが、最も利用するのはバックアップとしての利用です。
ワードプレスは思いの外、致命的なエラーを起こすことがあります。
ワードプレス本体のバージョンアップ、プラグインの新規インストール時の相性問題、プラグインのバージョンアップ失敗、テーマカスタマイズ(主にfunction.php)による復旧困難、サイトエラーによる致命的な状況、誤ってMySQLを削除、レンタルサーバー事体の不具体によるデータ損失やサイト乗っ取りによる抹消、等々、思った以上に元に戻らんという恐ろしい目に合ったことが幾度もありました。
そういった場合の復旧作業は数時間から数日、下手すると元に戻らず一から作り直しなんてこともありました。
ですので、私はこのプラグインを使い定期的にバックアップを取るよう心がけています。
保険としてバックアップを強くオススメします。

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