花火大会では様々な花火が色鮮やかに打ち上げられます。
単なる火なのにどうやって色をつけているのでしょうか?
炎の色は金属の炎色反応によって着色されます。金属の種類(元素)によって燃やした際の色の付き方が変わるのです。
例えば、赤色なら硝酸ストロンチウム・炭酸ストロンチウム・炭酸カルシウム・シュウ酸ストロンチウム・硫酸カルシウム等、白色なら過塩素酸カリウム・過塩素酸アンモニウム等、黄色ならシュウ酸ナトリウム・氷晶石・ウルトラマリン等、緑色なら硝酸バリウム・炭酸バリウム・シュウ酸バリウム等、青色なら硫酸銅・炭酸銅等といった具合です。
打ち上げ花火の仕組み
花火が炎色反応を利用して色をつくりだしていることがわかりました。
では、花火の打ち上げられる花火玉はどのようになっているのでしょうか。
主に2種類の火薬で構成されています。
1つ目が花火玉を上空で割るための火薬です。主に硝酸カリウムや塩素酸カリウムが使われています。
もうひとつが、導火線から中央にある割り火薬に着火されるとその周りにある「星」と呼ばれる複数の丸い粒。それが炎色反応をおこして美しい色や光、形をみせてくれます。