書類と対として日本の承認・確認のサインとなる文化が印鑑です。
海外ではシャチハタを含めた判子文化は少なく、手書きによるサインが当たり前ですが、日本では現在も印鑑が重要な役割を担っています。
とはいえ、デジタル推進を遅ればせながら進める政策がようやく本腰を入れて進められている現代において、書類を印刷して紙に印鑑を押印して次の人とのところに人が持っていき手渡ししたり郵送したりという、手間と無駄な時間がかかる文化を払拭しようという動きがあります。
FAXからPDF文書によるメールでのやり取りも徐々に増えてきたようにみえます。
とはいえ、電子書類といえども、そこには印鑑が必要というケースは残念ながら残っています。
そこで急速に普及しはじめているのが電子印鑑です。
電子書類に確認しましたという意味合いを含めたサインの代用として、電子化してもなお印鑑が求められます。
電子印鑑といってもただ押せればいいものから、クラウド上でその存在の証明や追跡ができるものまで多種多様です。
無料ではさすがに印鑑の画像を貼り付けるだけに限定されてしまいますので、偽造や流用の懸念は拭えません。
そいういったことを理解していただいた前提で、ここではとりえあずうわべ的に押せれば用をなす無料のフリーソフト・アプリの電子印鑑をご紹介します。
目次
eight判
eight判はカスタマイズ自由度の高い電子印鑑です。
クリップボードにコピーして貼り付けの他、画像ファイルとしても保存可能。EMF形式、BMP形式、JPEG形式、PNG形式のファイルとして画像保存できます。
印影の形状だけでも「楕円」「四角」「四角(角丸)」「四角(面取)」「菱形」「六角形」「ギザギザ」「十字型」「正多角形」と実用的なものからユニークな珍しい形状を揃えています。
文字の種類としても「所属」「日付」「名前」といった標準的なものの他にもカスタマイズが可能。
文字の色やフォント、外形サイズ、さらに情報の埋め込みもできたりと、とにかくこれでもかという多機能でありながら無料で使えるフリーソフト・アプリなのが驚き。
手の凝んだオリジナル電子印影ができる一方で、複雑すぎて手間がかかるのも事実。
こだわりの方におすすめの電子印鑑ですが、そうでなければ他のスタンプをおすすめします。
クリックスタンパー
面倒なレイアウトを自動で生成してくれる、お手軽な無料電子印鑑ソフトです。
作成した電子印鑑はクリップボード経由でエクセルやワードなどへ貼り付けを使って押印できます。
また、作成した印影は画像としても保存でき、拡大・縮小自在のメタファイルの他、JPEG形式やPNG形式といった広く使われる画像形式にも対応しています。
- 日付印
- 角印
- 丸印
クリップスタンプ
6種類の印影が選択できる無料の電子印鑑ソフト。
部署や名前に加え、日付やフォント、印鑑の大きさ等、自由度の高いものになっています。
使い方は簡単で、アプリを立ち上げ後、設定してOKボタンをクリックするとクリップボードにコピーされます。
WORD等のドキュメントやEXCELといった表計算ソフト等の貼り付けたいところで貼り付け操作すると電子印鑑が作業中のドキュメントに貼り付けられる仕組みです。
印影は画像ファイル(BMP形式、JPEG形式)での出力も可能です。
対応する印影の種類は下記になります。
- 日付印(正円で部署名、日付、名前の三段重ね)
- 日付印代理(日付印に加え右下に”代”が押印)
- 三文判
- 角印
- 丸印
- 丸印2分割(正円で横に二分割されたもの)印鑑の半径や縦径・横径、角径、枠の太さはスライダを使って、簡単に変更することが可
印鑑透過
印鑑透過はウェブブラウザ上で電子印鑑が作れるクラウドサービスです。
本サービスの最大の特長は印鑑画像から透過処理された印鑑画像を作成できる点です。
実在するネーム印はもとより社印といったリアル印鑑がそのまま電子印鑑として利用できるようになります。
もちろん、テキスト入力で1から電子印鑑を作成することもできます。
会社のセキュリティの関係でアプリはインストールできないという方にもおすすめです。